9月も終わりに近づき、咲セリさんの著作「いのちのほとり」の本文ページのデザインの第1稿が出来てきました。
本は、1枚の紙の表と裏に8ページずつ印刷したのを切貼りして16ページの束(これを1折という)になり、それを重ねて本にする。
1折ごとに色を変えることもできるし、1折の中で表と裏で色数を変えられるので、全部フルカラーにしなくても、組み合わせで予算を控えて綺麗なデザインにしたいという今回の試み。
文章の合間に絵がたくさん入る本。
基本2色刷りなんだけど、印刷費用を抑えつつ途中で色を変えたりして少し華やかにしたいから、16ページごとに一つのまとまりになるように、折の先頭に章扉が来るように、絵を入れる場所を変えたり少し文章を編集したり、試行錯誤!
1ページはみ出してもダメな中、ついに見事16×9でピッタリ全ページが収まり、難解なパズルをクリアしたような達成感!
じっくり読んだ時や、パラパラと立ち読みでめくったときに目に入る時の絵と字のバランスもなかなか良くできたのでは。
本文デザインも表紙も、著者のセリさんに気に入ってもらえてホッと一息。
色数と折数と紙種などによって予算も変わるので見積書とにらめっこ。しかし解読するだけでほぼ精一杯…。
そして組版の大先輩に、絶対に間違えてはいけないデータの作り方をzoomでレクチャーしてもらう。
なんて便利でありがたい時代とご縁!
出版に関しては分からないことだらけの中、いろんな人が本当に親身に教えてくれるし、ひとり出版社同士情報交換もできるからなんとか進んで来れている。だから聞かれたら、私も惜しみなく教えます。
これから信頼している校正さんにも見てもらって、本作り大詰め。
あー、楽し☺️
コメント